クワズイモデザインルーム







ぼくらの家ができてから

夫婦対談「クワズイモのくらし」


(c)クワズイモデザインルーム 2007
All rights reserved.
コンテンツ上に掲載されている文章及び画像、写真等の著作権は全てクワズイモデザインルームに帰属するものです。 無断で複製他の媒体への転載は法律で禁じられています。

お世話になっております皆さまには、大体のご挨拶を済ませております。次に営業を再開するときには、晴れて盛大に、という形になれば、ご迷惑ご心配をおかけしている皆さまにもご安心いただけると思います。そのためにも、早めに店じまいさせていただいてるという状況でありますので、どうかご了承くださいませ。

なお、休業中のブログに付きましては、「小夏を探す旅」及び「畑に降りたエンジェル」で更新をいたしますので、よろしければお寄りください。

『ぐるプサ』が新しくなりましたよ〜!

gurupusa

プサンをぐるぐるしたい人のためのばりばりガイド、『ぐるぐるプサン』が新しくなって帰ってきました!2刷りも底をつき、ファンや書店さんから「まだ出らんのかいウォン安やっちゅうに」という篤い篤いラブコールをいただいておりました。まあまあ、制作に時間がかかるのも当たり前、真のプサン通がしっかりと現地で集めた細かい情報を、ちこちこと誌面に落とし込んで作り上げた渾身のガイドなのです!!プサンに行くのにこれ持ってない??なんで??なんで??…というぐらいのマストガイド。今すぐ書店へGO!

私は、著者としてほんの少し原稿を書いております。デザインの方は全ページ丁寧に作らせていただきました。ああ、また行きたいな、プサン。

そろそろの季節ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。確定申告の季節です。大体、年末からぼちぼちと始めているはずなのですが、諸般の事情によりまだほぼ手を付けてない状態。一度、締切をやぶり、ひどいことになったので、それだけはダメ!!!ウチの場合、完全に夫をまきこんでやってるので、というか夫主体でやってるので、おいらはほぼ助手として、横で「がんばれ〜、まだか〜、あと少しだ〜」と言ってるだけ。

今年はやばいぞ〜。

以前ここで軽く紹介していた仕事は、これでした! 『元祖焼きカレー屋』(松井和之著、書肆侃侃房)であります!

curry

「表紙を川上宅で撮りたいけん、料理して器とかも貸して〜」と、編集ぴのこ氏(仮名)にまるっとまるめこまれ、打ち合わせに出向いたら、「表紙、中面の写真全部よろしく〜すごい量あるけどできるよね」って軽い詐欺???そんなこんなでうっすら頭痛とともに、終わりの見えない初仕事がスタート…。料理の完成写真約30点、素材と工程写真約20点を3日間で撮影することになりました。カメラマンは大野金繁さん、ライター兼編集兼驚異的に動きの良い助手(年上)の野田紗池子さん、そしてほぼシロウトのおいらで不安の船出。

ちょうど巡り合わせ良く、本業がヒマだった何日間かをフルに使って、準備をしました。まずは家にある皿、小物、カトラリーを簡単に撮影して、資料を作り、全体の素材を把握。これで大体3分の2くらいはまかなえそう。日頃から何に使うというアテもなくちょこちょこ買い込んでいた雑貨が、なんと商売道具として日の目を見るなんてねえ…。人生にムダなんてないね、と話を大きくして感慨にふけました。

残りの3分の1は、実家に帰って物色、オープンしたての「ぎゃらりぃ畦」のくまこに相談、ご近所さんの「お菓子と雑貨のお店spoonful」さん「osaji」さんに泣きつき、それからそれから、お気に入りのあんなお店やこんなお店へ駆け回り、大体のメドをつけることができました。そうそう、侃侃房さん懇意の「白山陶器」さんからも多数お借りすることになりました。

次に、松井シェフのレシピを元に、この料理にはこの器とこの雑貨、こんな風に料理を作って盛って、と全ての写真のアウトラインを決めます。それを私と大野さんと野田さんが撮影中の共通認識として目に見える形にするために、写真1点につき1枚の資料を作りました。自分でラフ撮影し、当日の細かい作業を書き込んでいきます。そして、3日間の撮影予定を組みます。

撮影前日の大買い物の後、前日までにできる下ごしらえを終えました。撮影当日には家の階段に、使用する全ての皿・小物を順にセットしてスタンバイ!松井シェフのカレーと用意していただける食材は野田さんが前日に家に持ち込んでくれました。

最初は緊張もあり、ぎこちなく始まった撮影ですが、それぞれの持ち場を忠実に守り、大野さんは大ベテランの素晴らしい仕事をなさり、徐々に楽しい雰囲気になってきました。私が計画していたセッティングをカメラの前に並べると、大野さんがファインダーをのぞくことで見える「美味しい世界」を作り上げてくださり、シャッターが切られます。私があわわとなっている間も、野田さんが次のセッティングの準備をしてくださり、足りないものをチェックし、何かに受けて大笑いしたりするのです。なんというか、とても緊迫していて、とても楽しくて、結構のんびりしていて、忘れられない時間となりました。

写真用の料理というのは、家族に作る料理とはちがう作り方をします。色とか食材の形とか、料理を盛りたてる飾りの食材とか、ソースのかかりかたとか、いろんな「見栄え」があります。例えば、鍋がわかりやすいでしょうか。寄せ鍋なら普通は出汁に火の通りにくい食材から入れて、白菜や春菊などやわらかい葉野菜を入れ、最後にお肉など固くなると美味しくなくなってしまう食材を入れますよね。みんなが食卓について、せーので全ての食材を美味しく食べられるようにします。でも、料理の本はちがいますよね。ほぼ全ての具が何の食材かわかる生に近い状態で、それぞれ汁からある程度顔を出してぐつぐついってます。しかも、お弁当のように白菜の場所、豆腐の場所、と他の食材と混ざることなくお行儀良く並んでいます。これが写真用の料理です。

私は昔から、料理の本と同じようにできあがりを作ることに興味がありました。料理の本が好きなのは、できあがりの写真をじっと眺めるためでした。それがこんな所で役に立つなんて…。

また、以前コンドオ*ミユキさんのスタジオでお手伝いをしていたことも大変勉強になりました。料理番組の生放送のアシストでは失敗が多かったのですが、撮影料理のアシストやデモンストレーションの仕事は性に合っていたのでしょうか、とても楽しむことができたことも、思い出されました。

3日間の撮影は、スケジュール通りにきっちり終わりました。3日間とも、夕方にはお茶を飲みながら次の撮影の打ち合わせができました。大野さんはウチの縁側で美味しそうにタバコをくゆらせておられました。野田さんとはいつものようにどうでもいい話に盛り上がって、甘いものをつまみました。ずっとずっと、カレースパイスのいい匂いがしていました。

そうそう、本の中身の話をしていませんでした。焼きカレーのお店「伽哩本舗」をやっておられる松井和之さんの焼きカレーレシピをたっくさん紹介した本です。レシピだけじゃなくて、カレーにまつわるいろんな話が載っています。今日は絶対カレー!、そう思うこと間違いなしの美味しい美味しい本です。

侃侃房さんのご許可をいただき、美味しい写真をいくつかここに掲載します。

curry

これは、白山陶器さんの器です。もともとちがうセッティングにしていたのですが、ファインダーをのぞくとなんかうまく決まらなくて、急遽考えたセッティングですが、ケガの功名で、とてもお気に入りの写真になりました。

curry

これは、実家の砥部焼です。

curry

これは、「spoonful」さんで以前買い求めていた雑貨を多く使っています。水玉の敷物は紙袋で、食用のインクを使っているそうです。器は、結婚祝いにいとこ姉妹からもらったもの。

curry

これはこの仕事の話を初めて聞いたときに浮かんだ器です。実家で昔から使っていた皿で、家庭科の教科書(これも私の大好物)でも使われていました。

以上が、初めての仕事の報告です。 楽しかった!!! またやるか…どうかは、わかんないでーす。 そのくらい、大変だったんだもん〜。

大掃除?おせち作り?忘年会??

いえいえ。

nenga

粘土こねてます。

ウチの年賀状は公用私用ともに、石粘土で作った人形を撮影してお届けしております。師走の声が聞こえてくるとそわそわと「今年はどうする?」「こういう設定考えてるんだけど」「ふむふむ」と、ミーチングが始まり、12月半ばには制作を始めます。今年は夫の発案で、とあるシーンを設定して制作しています。図書館やネットでの資料を駆使して究極の「なんじゃそりゃ」を目指します。

深い意味はありません。ただ粘土をこねていると、ともに無心になります。細部の一つ一つが上手くできてくると、ちょっと説明できないような高揚した心地になります。「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜う〜〜…」などという声が上がり、「すげーな」などとつぶやき、お互いの出来にジェラシー、アンド切磋琢磨。

アホだね〜。アホなんだねえ〜〜。

福岡で本を出すということについて、私の仕事に深く関係することですので、よくおたずねを受けます。一体どんな感じになってるのか、その世界をご存じないのだけどとても興味があるという方は昨今とても多いようです。そのたびに、私はいっしょに仕事をしている人たちの篤い仕事ぶりをお話しするのです。

ま、そうは言っても百聞は一見に如かずなものですから。

J:COMチャンネル福岡の「ふくはく見聞録」の「福博で活躍する出版社」という番組で、福岡の出版社二社を取り上げてその活動を紹介しています。短い番組ですから、本当にそのさわりだけ、ということになりますが、ぜひご覧ください。熱心に仕事をしている人を見るのは何につけ楽しいものですね。

ブックオカ、今年も終わりました!

…はあ〜あ。

今年はことごとく仕事や体調不良に見舞われ、ほとんどイベント参加できずでありました。昨年の一箱古本市はとってもとっても楽しかったのになあ…。

年末に向けて、なんかいろいろ楽しくしよ〜…っと。

モロッコ本、できました!

校了からずいぶん時間が経ったのは、私の更新が遅れた…だけではないのです。あの校了後、もう一度いちから練り直し、全ページ作り直したのです!!!…ぜいぜいぜい。制作メンバー一同、「これではいかん!もっといい本を作らねばねばねば…!」と奮い立ち、がんばりました! それが、これ!

morocco

いや〜、いい本になりました。使いやすくて美しく、ちまちまかわいいモロッコ紀行ガイドです。

著者はサラムモロッコの大西久恵さん。本の中に出てくる似顔絵の濃さがそのまま、という強印象の女性。一度お話しすると「この人なんか好きだなあ〜」と思わせる魅力的な人です。モロッコと周辺のツアーを企画・案内することを主な仕事としておられます。英語だけでなく、フランス語もペ〜ラペラらしい。ご本職も超多忙の中、なんと一度も締切を破らずに見事にスケジュール通りに発刊まで乗り切った、驚異の切れ者です。

イラストは、アートな占い師たたーたさん。「シティ情報Fukuoka CLASS」などでもご活躍の、なんかおもろい人。ぺらぺらぺら〜、ず〜ん、ふわ〜ん…と一定のリズムを描くことなく、たたずんでおられます。職業婦人ならず、職業不思議人という感じ。

またもや楽しい仕事となりました。

そうそう、モロッコおもしろそう、大西さんの実物が見たい、たたーたさんに翻弄されたい、そんなあなたにうってつけの企画があります!!!

モロッコの料理と旅の話を楽しむ夕べ 【日時】11月22日(土)16:00〜19:00 【会場】桜花庵(能古島・能古小学校近く) 【参加費】3000円(モロッコ料理とドリンク付き、定員30名)(要予約)

福岡の郷愁リゾート「能古島」で、モロッコを語りませんか。モロッコを食べませんか。ああ、なんかがキュンとうずいてませんか?

♪ぼくのこえが きみに とどいたら すてきなのに〜

福岡の本のお祭りイベント、ブックオカがはじまっています!

特に11月8日土曜日の「一箱古本市」は、けやき通りのお店の軒先をお借りして行われます。文庫本や単行本、洋書やマンガや雑誌まで、だれかに大事に読まれていた本が、けやき通りの秋の光を浴びて並んでいる様は、なんだかノスタルジックでとても美しいのです。本大好き!の人も、そうでもないけどヒマ〜の人も、ぜひ、一度お越しください。

書店通いのあなたなら、「福岡の書店員100名が選んだ激オシ文庫フェア」。書店員さんが、実際に読んで泣いて笑ったオススメの本に、推薦コピーを書いた帯を巻きました。特製ブックカバー(絵本作家・荒井良二さんによる描きおろし)&しおりのプレゼントもあり。これはゲットしに行かないと!

カフェ好きのあなたなら、本や絵本の中のあこがれレシピを再現した「カフェで再現!ブックレシピ」。お気に入りのあのカフェで期間限定のメニューが楽しめるときたら、これは絶対行っとかないと!

さて、どんな書店やカフェでこのイベントが行われているかは、ホームページでチェックしてくださいね!他のイベント情報も本当にたくさんありますよ〜。

私もさっそく11月1日に開催された共催イベント、 九州宣伝会議の「編集者になろう!セミナー」に参加してきました。当日はキャンセル待ちが出る大盛況。「シティ情報ふくおかCLASS」編集長の伊藤尚子さんと「epi」編集長の弓削聞平さんの対談でした。私も本づくりに携わる者として、うんうんと思うことや耳のいたたたと痛くなることがたくさんありました。

そうそう、ウチの近くのお店に、ブックオカのチラシを置いていただくようにお願いしてきました。 ● MADOKAさん(美味しいパンのお店) ● PASTA SHOPさん(美味しいパスタのお店) ● てのぎさん(美味しい定食のお店) ● スプーンフルさん/おさじさん(かわいい雑貨と美味しいお菓子のお店) どこもすこぶるヘビーローテーションのお店なので行って、ついでにチラシもゲットしてくださいな〜。

とにもかくにも、11月、福岡は本の町ですよ!

2008年10月31日

先々週から準備していた仕事は、いわゆるひとつの「料理とスタイリング」という仕事です。

今回は、とある料理屋さんのシェフのレシピに合うお皿やリネンやカトラリー、小物を準備して、料理して、写真に映えるような状態でお皿に盛って、カメラの前にセッティングするというものです。30種類弱のレシピがあって、撮影した写真はもろもろ含めて40パターン。3日間かけて、自宅で撮影しました。カメラマンはベテランのOさん、編集兼ライターのNさんがこまかい作業を手伝ってくださいました。

通常は、スケジュール通りにいくことなんてなくて、どうせ夜遅くまでかかって大変なんだろうなあと思っていたのです。しかし、実際は全日夕方にはのんびりお茶を飲んで次の撮影の打ち合わせをしているという、理想的なスケジュール。初めてにしてはじっくり取り組めました。

これが形になるのは、書籍で、今年中かな?その辺は、私の手をはなれてしまった状態なのです。これも不思議。いつもの私の役割なら、印刷のその日まで作業待機作業待機びくびく、という感じなのですけれども…。

楽しみだなあ〜。